結論から書きます。水上(鉢植え)のブセファランドラは、Buce Lab ではプレステラのようなスリット鉢に、吸着系ソイルで植えています。安く済ませたいなら、園芸用のビニールポットに、底に赤玉土・上に鹿沼土でも育てられます。植えるときは茎を埋めず、根を広げて植えます。根が少ない株は、茎の根元にだけ水苔を巻いて、土に直接触れないようにします。
こんなお悩みありませんか?
- 水上で育てるブセファランドラを、どんな鉢に植えればいいか分からない
- 用土はソイル・赤玉土・鹿沼土・水苔のどれがいいのか迷っている
- どこまで埋めればいいのか、植え方が知りたい
結論:Buce Lab の鉢と用土
| 項目 | Buce Lab のやり方 |
|---|---|
| 鉢 | プレステラ(スリット鉢)。安く済ませるなら園芸用のビニールポット |
| 用土 | 吸着系ソイル。安く済ませるなら底に赤玉土、上に鹿沼土 |
| 鉢のサイズ | 品種によって変える。大型の品種は育った後を見越して選ぶ |
| 植え方 | 茎を埋めず、根を広げて植える。根が少ない株は茎の根元に水苔を巻く |
| 植え替え | 鉢底から根が出てきたら、鉢替えと一緒に用土も替える |
鉢はプレステラがベスト
Buce Lab がいちばん使いやすいと感じているのは、プレステラのような、側面と底にすき間(スリット)がある四角いプラスチック鉢です。理由は次の4つです。
- 管理しやすい
- ケースからの出し入れがしやすい。毎日の霧吹きや水通しのたびに動かすので、ここが効いてくる
- 土の中に空気が入りやすく、水通しの効果も出しやすい
- 高級感がある
水がよく抜けることは、ピシウム菌対策としても意味があります。米国北西部の大学がまとめた植物病害の手引き(PNW Plant Disease Management Handbook)では、ピシウムは水はけの悪い用土で特に問題になりやすいとされ、予防に水はけのよい用土を使うことが挙げられています(ブセファランドラで調べたものではありません)。ピシウムの見分け方と対策はピシウム菌対策の記事にまとめています。
安く済ませたいなら、園芸用のビニールポットでも育てられます。
鉢のサイズは品種で変える
Buce Lab では、品種によって鉢のサイズを変えることを大事にしています。小型の品種を大きすぎる鉢に植える必要はありません。大型の品種は、育った後の大きさを見越して選びます。
用土は吸着系ソイル。安くするなら赤玉土+鹿沼土
Buce Lab のおすすめは吸着系ソイルです。水槽向けのソイルの記事でも、ブセファランドラに向くのは吸着系ソイルだと書きました。吸着系ソイルは水を弱酸性の軟水に寄せる製品で、ブセファランドラが好む水質と同じ方向です。
安く済ませたいときは、赤玉土を底石の代わりに敷き、その上に鹿沼土を入れて植えます。どちらも園芸の基本用土で、粒のすき間に空気と水を抱えます。販売店の商品説明では、鹿沼土はpH4〜5.0の酸性で、通気性がよく水持ちもよい土とされています。
植え方:茎を埋めず、根を広げる
植え方は、株の根の量で変えます。
- 根がしっかり張っている株(水通しをしても倒れないくらい)は、茎が埋まらないように、根を広げて植えます
- 株分けした直後や、根が少ない株は、茎の根元付近にだけ水苔を巻いて、土に直接触れないようにします
水苔を巻くのには、3つの目的があります。株の保護、ピシウムの予防、水通しのときに株が倒れないための固定です。水苔は巻きすぎず、根元付近だけにします。
茎(リゾーム)を埋めないのは、水中で育てるときと同じ考え方です。ブセファランドラは自生地で岩の上に着いて育つ植物で、リゾームが水に洗われている環境にいます。埋めると腐りやすいと言われる理由は育て方の記事にまとめています。
用土の交換は、鉢底から根が出てきたら
Buce Lab では、用土だけを定期的に替えることはしていません。株が育って鉢底から根が出てきたら、鉢替えと一緒に用土も替えます。ただしこれは、毎日の水通しと、液肥を鉢の下から吸わせる与え方をしている前提です。
おすすめ5製品
プレステラ 90(2.5号)|Buce Lab がベストと考える鉢
約770円(グラスランド、10月16日時点)。レビュー68件で★4.88。多肉植物や実生でよく使われるスリット鉢です。株の大きさに合わせてサイズを選んでください。
JUN プラチナソイル ノーマル 8L|吸着系ソイル
約2,050円(charm 楽天市場店)。レビュー100件で★4.56。メーカーは、pHとKHを下げて弱酸性の軟水にするソイルだと説明しています。ソイルの記事でも紹介している吸着系ソイルです。
→ JUN プラチナソイル ノーマル 8L を楽天市場で見る
硬質鹿沼土 17L|安く済ませるときの上の土
約980円(園芸用土のイワモト)。レビュー32件で★4.72。小粒・中粒・大粒から選べます。商品説明では、通気性がよく水持ちもよい、pH4〜5.0の酸性の土とされています。
焼成・硬質赤玉土 14L|底石の代わりに
約1,350円(園芸用土のイワモト)。レビュー153件で★4.84。焼いて硬くした赤玉土で、大粒から細粒まで粒の大きさを選べます。
水苔 AA 150g(ニュージーランド産)|根元に巻く用
約1,690円(アスライト)。レビュー65件で★4.65。乾燥・圧縮された水苔で、水で戻して使います。商品説明では、戻すと約12Lになるとされています。根元に少し巻くだけなので、150gでもかなりの株数に使えます。
よくある質問
水苔だけで植えてもいいですか
Buce Lab では、水苔は茎の根元に巻くだけで、用土にはソイル(または赤玉土+鹿沼土)を使っています。水苔だけで植えた場合と比べた記録はないため、この記事では Buce Lab のやり方を紹介しています。
リゾームが長くて、根を広げると鉢に収まりません
鉢を一回り大きくするか、株分けを考えるタイミングです。株分けの切る位置は株分けの記事に、水上で増やす流れは水上で増やす方法の記事にまとめています。
まとめ
- 鉢はプレステラがベスト。安く済ませるならビニールポット
- 鉢のサイズは品種で変える。大型は育った後を見越す
- 用土は吸着系ソイル。安く済ませるなら底に赤玉土、上に鹿沼土
- 茎を埋めず、根を広げて植える。根が少ない株は根元に水苔
- 用土の交換は鉢底から根が出てきた鉢替えのとき(毎日の水通しが前提)
水上シリーズのほかの記事:環境づくり(温度・ケース・換気)/ライト/液肥/ピシウム菌対策
この記事で紹介した用品
- プレステラ 90(スリット鉢)
- JUN プラチナソイル ノーマル 8L(吸着系ソイル)
- 水苔 AA 150g(根元に巻く用)
出典:鉢・用土・鉢のサイズ・植え方・水苔の巻き方・用土の交換時期は Buce Lab の栽培記録(水上栽培5年・常時200株以上を管理)。ピシウムと用土の水はけは PNW Plant Disease Management Handbook「Greenhouse Plants, Ornamental — Pythium Seed Rot, Damping-off, and Root Rot」(ブセファランドラを対象にしたものではありません)。製品の仕様・価格・レビュー、鹿沼土の性質は楽天市場の商品ページの記載(プレステラは2026年10月16日、そのほかは10月20日時点)で、変動します。