結論から書きます。水上(鉢植え)のブセファランドラの液肥は、Buce Lab では総合肥料・鉄分・微量元素の3種類を、10日の中で日を分けて1回ずつ与えています。与え方は、液肥を溶かした水に鉢の下側をつけて吸わせる方法で、水面は土の表面より下にします。土の上からかけないのは、ピシウム菌が出やすくなった経験があるためです。薄め方は、それぞれの製品の表示どおりです。
こんなお悩みありませんか?
- 水上で育てているブセファランドラに、液肥をあげたほうがいいのか分からない
- どの液肥を、どのくらいの頻度で使えばいいのか知りたい
- 液肥をあげたら根元が溶けてきたことがある
結論:3種類を日を分けて、下から吸わせる
| 日(例) | 与える液肥 | 役割 |
|---|---|---|
| 3日目 | 総合肥料(ハイポネックス原液) | チッソ・リン酸・カリなど、育つための栄養をまとめて補う |
| 6日目 | 鉄分(鉄分だけの園芸用) | 鉄を補う |
| 9日目 | 微量元素(ADA の微量元素系の液肥) | 鉄やマグネシウムなどの微量元素を補う |
水中と水上で、液肥の考え方は違う
水槽(水中)でブセファランドラを育てる場合、このサイトではチッソとリンを含まない液肥を勧めています。ブセファランドラは成長が遅く、使い切れなかった栄養が水中に残って苔の原因になるためです(色揚げの記事)。
水上の鉢植えでは、事情が変わります。水中の苔が生える場所がないので、Buce Lab ではチッソやリンを含む総合肥料も使っています。ただし、水上には水上の注意点があります。液肥の与え方を間違えると、根元からピシウム菌が出やすくなることです。
使っている3種類の液肥
総合肥料:ハイポネックス原液
チッソ・リン酸・カリ(N-P-K)が6-10-5で、メーカーは植物の生育に必要な15種類の栄養素を配合しているとしています。使い方の表示は「水にうすめて7〜10日に1回」で、Buce Lab の10日ローテーションと同じ間隔です。薄める倍率は植物ごとに表示されているので、その通りにします。
鉄分:鉄分だけの園芸用液肥
鉄分は、鉄分だけを補う園芸用のものであれば、製品はこだわらなくてよいというのが Buce Lab の考えです。たとえばメネデールは、鉄を二価鉄イオンの形で含む「植物活力素」で、メーカーは肥料でも農薬でもないと説明しています。
微量元素:ADA の微量元素系の液肥
Buce Lab では、ADA の微量元素系の液肥を使っています。たとえば ADA のグリーンブライティ・ミネラルは、メーカーが鉄やマグネシウムなどの微量元素を補うものとしている水草用の液体栄養素です。もとは水槽用の製品ですが、水上の鉢植えにも使えます。
3種類を同じ日に混ぜず、日を分けて与えるのが Buce Lab のやり方です。
与え方:液肥を溶かした水に、鉢の下側をつける
- 液肥を表示どおりに薄める。濃くすれば効くわけではありません
- 容器に入れ、鉢の下側をつける。鉢底から液肥を吸わせます
- 水面は土の表面より下にする。土の表面や根元が液肥の水につからないようにします
- 引き上げたら、さらっと水を流す程度にする。しっかり流すと、吸わせた液肥まで流れ出てしまいます
Buce Lab では、液肥を土の上からかけていた時期に、ピシウム菌が出やすくなりました。米国北西部の大学がまとめた植物病害の手引き(PNW Plant Disease Management Handbook)にも、肥料の与えすぎで塩分が高くなると根が傷み、そこからピシウムが入りやすくなると書かれています。根元に肥料の濃い水をためない与え方は、この点からも筋が通っています。ピシウムの見分け方と対策はピシウム菌対策の記事にまとめています。
液肥を控えたいとき
- 植え付け・植え替えの直後。ハイポネックス原液の表示でも、植え付け・植え替えのときは2〜3週間後から与えるよう書かれています。Buce Lab でも、株分け直後などの弱っているときはピシウムが出やすい時期です
- 根元が溶けている、ピシウムの症状があるとき。まず水通しで鉢の中をきれいにすることを優先します
おすすめ3製品
ハイポネックス原液 800ml|総合肥料
約876円(楽天24)。レビュー36件で★4.69。N-P-K=6-10-5の水で薄めて使う液体肥料です。800mlあれば、薄めて使うので長く持ちます。
メネデール 500ml|鉄分の補給に
約1,430円(イケダグリーンセンター)。鉄をイオンの形で含む園芸用の活力素です。株分けや植え替えのときにも使えるとメーカーが案内しています。
ADA グリーンブライティ・ミネラル 180ml|微量元素
約1,300円(アクアテイラーズ)。鉄やマグネシウムなどの微量元素を補う、ADA の液体栄養素です。
→ ADA グリーンブライティ・ミネラル 180ml を楽天市場で見る
よくある質問
3種類を一度に混ぜて与えてはいけませんか
Buce Lab では、日を分けて1種類ずつ与えています。混ぜたときにどうなるかを比べた記録はないため、この記事では日を分ける方法を紹介しています。
霧吹きに液肥を混ぜて、葉にかけてもいいですか
Buce Lab では、霧吹きには水道水を使い、液肥は鉢の下から吸わせています。液肥を土の上からかけていた時期にピシウムが出やすくなったので、根元や土の表面に液肥がたまる与え方は避けています。
まとめ
- 水上では水中の苔の心配がないので、総合肥料も使える。気をつけるのはピシウム菌
- Buce Lab は総合肥料・鉄分・微量元素の3種類を、10日の中で日を分けて1回ずつ
- 与え方は液肥を溶かした水に鉢の下側をつける。水面は土の表面より下
- 液肥のあとの水通しはさらっと流す程度
- 薄め方は製品の表示どおり。植え付け・植え替え直後は控える
この記事で紹介した用品
- ハイポネックス原液 800ml(総合肥料)
- メネデール 500ml(鉄分)
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→ ブセファランドラ水上栽培のピシウム菌対策|出やすい条件と予防・出たときの対処
→ ブセファランドラを水上で増やす方法|株分けから水上管理、水槽に戻すまで
→ ブセファランドラ水上栽培のライト|種類・光の色・距離・点灯時間(Buce Labの設定)
出典:液肥の種類・与え方・頻度・ローテーションは Buce Lab の栽培記録(水上栽培5年・常時200株以上)。各製品の成分・使い方・説明は楽天市場の商品ページに記載されたメーカー表示(2026年10月16日時点)。肥料の塩分とピシウムの関係は PNW Plant Disease Management Handbook「Greenhouse Plants, Ornamental — Pythium Seed Rot, Damping-off, and Root Rot」で、ブセファランドラを対象にした研究ではありません。価格は変動します。